Nikon   F2フォトミック  ニコン対キヤノン、戦国時代の幕開け

Fの2代目、丸くなったF
発売は1971年9月。
これはFの改良型といってもいいカメラである。それほどまでに前モデルのFが完成していたということである。改良点は次の通りである。

1、シャッタ−ボタンの位置を全部に移動。
2、取り外し式裏蓋を蝶番による開閉に変更。
3、幕速を1/2000秒に変更。
4、X接点を1/80秒に変更。
5、セルフタイマ−の利用による2〜10秒のスロ−シャッタ−を追加。

またニコンFと同じように、ファインダ−交換により次のモデルが発売されている。
ニコンF2フォトミック     (cdsをTTLにしたもの、中央重点平均測光)
ニコンF2フォトミックS    (cdsをTTLにしたもの、中央重点平均測光、2点レッド表示)
ニコンF2フォトミックSB  (cdsをSPDに変更、中央重点平均測光、3点レッド表示) 
ニコンF2フォトミックA    (フォトミックSをAi化して連動爪を不要としたもの)
ニコンF2フォトミックAS  (フォトミックSBをAi化して連動爪を不要としたもの)
ニコンF2チタン       (ニコンF2アイレベルをチタン化したもの)

同じ年の3月キヤノンF−1が登場している。つまり春にキヤノンF−1、秋にニコンF2が発売。この年よりキヤノン対ニコンのプロ用カメラの対決が始まる。次にニュ−F−1対F3、EOS−1対F4と常に評価の対象となり、我々買えもしないアマチュアをも喜ばせてくれている。

みのかんのF2
このF2は隣村の骨董屋さんで見つけたものである。相場より3割安であった。そのときはお金がなかったので、とって置いてもらい翌日買いに行った。レンズはどういうわけか80−200mmF4が付いていたので、のちほど新品の28−85mmのズ−ムを買った。つまりこのカメラが僕にとっての初めてのニコンだったのである。
ニッコ−ルレンズのシャ−プさに感動してしまうと、単焦点のレンズが中古で集まるのは時間の問題だった。それと同時にキヤノンもどんどん増えていき、僕の中では、キヤノンとニコンは対立するものではなく、常に共存しているものであった。とはいってもすべてが中古のお話(笑)。これがすべて新品のお話ならすごい事であるが。


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